年齢によって必要な栄養素の違いについて

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年齢によって必要な栄養素の違いについて


ここからは、年齢によって必要な栄養素の違いについてご紹介します。

「牛や豚等、肉をよく食べている高齢者は元気である」

とよく見聞きすることがありますが、実際にはどうなのでしょうか。

 

壮年期の働き盛りのサラリーマン等は、

例えば牛肉等に含まれる脂肪やコレステロールが身体に不利益(動脈硬化や高血圧等)をもたらすとして、

健康診断の際に「肉類よりも野菜や魚を中心とした食事を心がけるよう」にというアドバイスされることがあると思います。

 

このようなアドバイスは高齢者にとっても同じなのでしょうか、、。

高齢者の栄養状態を調べる指標の一つに、血清中のアルブミンというたんぱく質があるのですが、

年を取るにつれて、このアルブミンの量が低下していくことが分かっています。

アルブミンは、肉や魚等のたんぱく質を元に、主に肝臓で作られるたんぱく質なのですが、

血清中のアルブミンの量が正常値以下になってしまうと、

筋量の減少や血管がもろくなり、免疫機能等が低下してしまいます。

 

▶︎タンパク質は重要な栄養素

たんぱく質が、アスリートのみならず、すべての人にとって重要な栄養素であることはご存知かと思います。

しかし、たんぱく質を摂取する目的や必要性は、若者と高齢者では違ってきます。

例えば現代の若者の場合、胃腸等によほどの問題でも抱えていない限り、

バランスの取れた食事を心がけていれば、たんぱく質が不足するようなことはほとんどないと思います。

 

一方、高齢者の場合は、若者に比べると食べる量も少なく、消化吸収能力も落ちているので、

普段から必要なたんぱく質が不足気味になります。

重要なことは、高齢者にとって必要最小限のたんぱく質を摂取しないと、様々な弊害が出てくるということです。

たんぱく質の摂取によって得られる恩恵は、身体を大きく・強くすることだけではありません。

血管を丈夫にして、血管の栄養不足によって引き起こされる動脈壊死を防ぎ、

脳血管障害の予防等に役立つといった効果もあります。

 

▶︎タンパク質の摂取方法

日本人の死因の第3位に脳血管障害(脳卒中等)がありますが、寝たきりの1番の原因が脳卒中であることを考えると、

高齢者は意識してたんぱく質を摂取することが望まれます。

もちろん、魚や大豆等でも、たんぱく質を摂取することは可能なのですが、

牛や豚を摂ると、魚や大豆等にはない栄養素も補う事が可能です。

肉を食べている高齢者の誰もが元気かというと、

必ずしもそうとは言えませんが、少なくとも習慣的に肉を食べている高齢者は、

必要なアルブミンの量を満たしていると考えられます。

結果としてそれが本人の活力となり、周りからも元気に見えるのかもしれません。

 

ただ、高齢者の場合は、若い人に比べて食が細くなっている上、

消化吸収能力も落ちているので、1回の食事で多量に摂るよりも、小まめに回数を増やしてたんぱく質を摂る方が効果的です。

その方が、胃腸への負担も少ないので、消化・吸収に適していると言えるでしょう。

この辺は個々の体調と相談しながら調整する必要があると思います。

いずれにせよ、高齢者にとってはたんぱく質が不足すると様々な弊害が出てくるということを覚えておきましょう!