脂肪燃焼のメカニズムとは?体脂肪について①
体脂肪を落としてスリムな体を手に入れるには、
ただ食事制限と運動をすれば良い!と思っている方も多いのではないでしょうか。
確かに脂肪を燃焼させるためにはこれら2つを行うことは大切です。
ただ脂肪の燃焼に焦点を当てた場合、正しい知識で少し工夫することで、
ただ食事制限と運動をするよりも効率よく体脂肪を燃焼することができるのです!
例えば、筋肉は美しいボディバランスを形作るだけでなく、
何もしなくても脂肪が燃焼されていく『基礎代謝の高い身体』を作る重要な要素となります。
つまり『筋肉量をいかに効率よく増やしていくか』という知識は、効率のよい体脂肪燃焼に役に立つものになるのです。
今後数回に渡り、脂肪が燃焼されていくメカニズムや
食事・トレーニングのポイントなどについてご紹介していきたいと思います。
まず初めに、体脂肪について詳しくご紹介します。
体脂肪とは?
体脂肪とは何なのでしょうか。
体脂肪とは、身体についている脂肪”皮下脂肪”と”内臓脂肪”の合計を指します。
体脂肪は肥満の元であったり、ダイエットの敵と邪険にされがちですが、
体脂肪は身体の機能を正常に保ったり、活動のエネルギー源として使われたりと
生命維持において欠かせない役割を担っているのです。
食事で摂取したエネルギーのうち消費されなかった余りの分は、肝臓で”中性脂肪”に合成されます。
この中性脂肪が血流に乗って運ばれ、全身の脂肪細胞に蓄積されたものを体脂肪と呼びます。
皮膚組織の下に蓄積されたものは”皮下脂肪”と呼ばれます。
主にお尻やお腹、太ももにつきやすく、一度つくと落ちにくいということが特徴です。
一方で内臓の周りに蓄積された脂肪は”内臓脂肪”と呼ばれ、いわゆるぽっこりお腹の原因となります。
しかし、代謝活性が高いため皮下脂肪に比べて落としやすいとされています。
体脂肪の役割について
体脂肪は身体活動や生命維持に必要なエネルギーの貯蔵庫です。
食事で補給したエネルギーのうち、すぐに使われなかった分を脂肪に変換して蓄えておき、
運動や労働など多くのエネルギーを必要とする時に備えるメカニズムとなっています。
その他にも、体脂肪には体温を維持する効果、
身体器官を外的衝撃から保護する効果、ホルモンバランスを調整する効果があります。
しかし、体脂肪はあればあるほどいいというわけではありません。
適正範囲を超えた体脂肪が蓄積すると”肥満”状態になってしまいます。
肥満は膝や腰などの関節を痛めるリスク、発汗量の増加による体臭、睡眠時無呼吸症候群、
さらには糖尿病や高脂血症などの生活習慣病を引き起こす原因となるのです。
生活習慣病が重なれば、ある日突然、動脈硬化や心筋梗塞など命にかかわる疾患を引き起こすことも。
一方で体脂肪が少なすぎる場合も、
スタミナの低下や体温維持ができなくなることによる低体温症などの悪影響をきたします。
ホルモンバランスが乱れることにより慢性的な倦怠感や集中力の欠如、
女性に限れば月経不順や無月経を引き起こす可能性があります。
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