ダイエットというと、食事で摂る総カロリーを減らすことばかり注目されがちですが、
実は気にしてほしいのが食事の質を上げること。
人が1日に食べられる量は限られています。
そのなかで、どんな食材を摂るかが脂肪燃焼の大きなポイントとなります。
食事の質を上げることを意識すると、
必然的に総カロリーの中でも脂肪燃焼しやすい栄養素の割合が増えることになります。
なかでも、脂肪燃焼で特に注目したいのが「タンパク質」と「ビタミン・ミネラル類」です。
【ビタミン・ミネラル類】
からだを作る材料やエネルギーそのものにはならないながら、
三大要素の炭水化物、脂質、タンパク質のエネルギー変換をサポートする
需要な役割を担っているのが「ビタミン・ミネラル類」です。
例えば、タンパク質とビタミンB6を一緒に摂る事で、アミノ酸に分解し、
筋肉へ合成させるのを助けたり、利用・吸収の効率が高まりやすくなります。
代謝をアップさせて脂肪燃焼を促すダイエットに欠かせない栄養素です。
マルチビタミン・ミネラルのサプリメントを補うこともいいですが、
なるべく野菜や果物、海藻類、雑穀類、肉や魚、乳製品など様々な食品を組み合わせて食べることで
バランスよく摂取しておきたいものですね。
雑穀や玄米などが脂肪燃焼をサポート
ダイエットの天敵とも言われる「糖質」。
避けている人も多くみられますが、体のエネルギーを作る重要な栄養素です。
しかも、極端に制限してしまうと、
逆に筋肉を分解してエネルギーを作り出そうとするので、筋肉が落ちてしまいます。
適度に質のよい糖質を摂れば、脂肪燃焼の強い味方になってくれます。
まず避けたいのが、精製された小麦で作ったパンや麺類など。
体を冷やして代謝を下げやすい上に腸に溜まりやすいので、
脂肪燃焼の妨げになりかねません。
積極的に摂りたいのが、雑穀や玄米などの穀物類です。
こういった穀物は皮ごと食べるので、
糖質の吸収を穏やかにする食物繊維が豊富で、食後の血糖値の上昇が穏やかです。
また、食物繊維は、腸内の善玉菌によって短鎖脂肪酸に分解発酵されますが、
この短鎖脂肪酸は、脂肪細胞の肥大化を防ぎ、代謝を上げる為、抗肥満作用があります。
また、エネルギー代謝をスムーズにする「ビタミンB1」が豊富。
腹持ちもよいので、間食が不要になったり、糖質不足によるスイーツのドカ食いなども防げます。
糖質が気になる人は、玄米や雑穀米を摂るなら活動量の多い朝と昼を中心にして、
夜は少なめにするといいでしょう。
かと言って、大量に摂取すると、余った糖質は脂肪に変わりますので「適度に」が重要です。