脂肪燃焼にはお肉のタンパク質
脂肪を燃やすには、体にその力がなければなりません。
1日に消費されるエネルギーの内訳をみると、
基礎代謝が約60%、食事誘発性熱産生が約10%、身体活動量が約30%だそうです。
基礎代謝とは、生きていくための生命活動として消費されるエネルギーのこと。
心臓は何もせずじっとしている時でも動き、呼吸が止まらないようになっていますが、
こういった活動で消費されるエネルギーのことを言います。
食事誘発性熱産生とは、食事を摂った時に消費されるエネルギーのこと。
食事を摂ると体内で栄養素が分解され、一部が熱として消費されます。
食後に体が温かくなるのはこのためです。
身体活動量とは、運動や家事・仕事などの日常生活の活動によるもの。
このなかで注目したいのが、1日に消費される総エネルギーの約60%を占める、基礎代謝です。
脂肪燃焼のカギとなるのが、基礎代謝を上げること。
基礎代謝は、体の筋肉の量が多ければ多いほど、上がりますので、
脂肪燃焼をするためには、筋肉に栄養を届けることが大切です。
肉に含まれるタンパク質は、筋肉はもちろん、内臓、肌、髪、爪などを組成しています。
さらには、体中で機能する酵素やホルモン、神経伝達物質、免疫物質などはタンパク質でできています。
タンパク質は、体の構造を保つだけでなく、機能を司るものです。
そのため、タンパク質が十分に補給されないと、
体は筋肉中のタンパク質を分解して生命活動に重要な部位にタンパク質を届ける様作用します。
筋肉を減らさないためにもコンスタントにタンパク質を摂取し続ける必要があります。
筋肉量が減ると基礎代謝が低下して、脂肪が燃えにくい体になるので、食事では毎食、タンパク質を意識的に摂りましょう。
タンパク質を豊富に含む肉類は、良質な部位を選んで積極的にとりたいものですね!
<脂肪燃焼におすすめの肉ランキング>
1位 ラム肉
ラム肉には、「L-カルニチン」というアミノ酸が含まれています。
この成分は脂肪代謝に重要で、脂肪酸と結合して、ミトコンドリアに運ぶ役割を持っています。
つまり、脂肪酸をエネルギーに変える働きをサポートしてくれるということ。
ただしラム肉はニオイがあるため好き嫌いがあるほか、値段が高く、スーパーなどで手軽に購入できないのが難点。
2位 牛肉
「ダイエットには赤身の肉がいい」と聞いたことありませんか?
牛肉のモモ肉やヒレ肉は、脂肪が少なく効率的にタンパク質を摂取できます
また、ラム肉についで、「L-カルニチン」の含有量が多いのも魅力。
スーパーで簡単に手に入るものの、牛肉のモモ肉やヒレ肉は、値段が高めになります。
3位 豚肉
豚肉には、「ビタミンB1」が豊富。
代謝のサイクルをスムーズにして、脂肪燃焼はもちろん、疲労回復にも効果があります。
やはり、脂肪分の多い豚バラなどは避けて、ヒレ、モモなど赤身の部分を選ぶとよいでしょう。
4位 鶏肉
低価格で低脂肪、高タンパク質の部位といえば、鶏むね肉です。
また、鶏むね肉には、抗疲労成分の「イミダペプチド」が含まれています。
脳の疲労や老化を防ぎ、アンチエイジング、快眠効果も期待できます。